第60話 占い情報セキュリティーストーリー

 妻は占いが好きです。

 タイにお世話になっている占い師がおり、海外出向から外国人との結婚までバッチリ言い当てられたのだと熱心に語ります。

 まぁ、それで結婚した相手としては中々

「いや、占いなんて当てにならんでしょ」

 とは言えませんね(笑)


 とはいえ、現実のほとんどの占いはコールドリーディングとホットリーディング、後はシヨットガンニングの組み合わせで説明できると思ってはいます。

 コールドリーディングは、事前準備無しで相手を観察したりちょっとした会話の中からヒントを見つけたりで相手の情報を当てる技術の事。創作だと、シャーロック・ホームズがやってますね。着てる服のすり切れ具合だとか泥汚れだとかで、仕事やどこから来たかをピタリとあてて見せるアレです。

 ホットリーディングは、事前準備をしたうえで相手の情報を当てること。つまり、占う相手を事前に調べておくわけです。探偵を雇ったり、有名人なら週刊誌で過去の記事を漁ったら、現代ならSNSのチェックも。いきなり来た客に対してでも、順番待ちの様に装って待たせている間にスタッフが客と世間話をして聞き出すという手があります。

 ショットガンニングは、とにかく多数の情報を話し、相手の反応があった情報に合わせて話を修正していく手法です。


 特に、ホットリーディングはちゃんと準備できれば効果が高いので、しっかり活用されてるそうです。

 Wikipediaには、世界的に著名な占い師は専属の調査チームを雇っていると書かれています。

 某有名占い師をテレビに出演させた際に、ADに命じて占わせる別の出演者の資料を山ほど用意させた、なんて話を聞いたこともあり。


 という事はですね、そういう占い師に見てもらった人の個人情報が、その占い師の所に溜まってるわけです。

 ……ちょっと怖いなと思うのと同時に、創作の小ネタには使えそうだなと。

 例えば、世界的に著名な占い師の調査チームの一人が小遣い稼ぎに、調べた有名人の個人情報を売ってる、とかですね。

 現代っぽい世界での情報源として使えそうです。

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