第110話 ナーロッパ的警察ー世界設定

 アメリカだと911、タイだと191、イギリスだと999だそうです。

 何がって?

 日本なら110番に相当する、警察宛ての緊急連絡番号ですね。


 警察ってのは法的な権力と物理的な武力を併せ持っていて、実のところ中々ヤバい組織になる素質は秘めています。

 しかし、歴史的にみて治安維持専門の警察が現れるのは近代になってから。それ以前は軍隊が治安維持をしていました。異世界ファンタジーはおおむね中世っぽいので、そもそも警察が無く、衛兵がそれっぽいことをしてるのがせいぜいって事が多い気がします。

 現代でも国が小さければ軍隊と警察が兼任って事もありますしね。


 しかし、古代ローマにはウィギレスという軍隊ではない警察があったり、イギリスで貴族が自分の領地内の治安維持をさせる役職を作ってたりと全く例がないということも無い。

 ウィギレスは元々は消防組織なので、大都市でなら需要はあるのかなと。

 ついでに言うと、彼らの装備は斧とかツルハシ、バリスタまであって結構剣呑。まあ、かなり近代まで防火活動って『そのままだと燃えちゃう位置にある建物とかをぶっ壊して防火帯を作る』のがメインだから仕方がないのですが。


 大国の間で自治を保ってる都市国家が、あまり大っぴらに軍隊を持てないので

「こいつらは消防士なんですよ。ついでに泥棒捕まえたりとかもしてますけど」

 という感じでガッツリ武装した消防警察を組織してる、とかでいけるかな?

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