第270話 罪の書―ガジェット
クリスマスも過ぎたのにまだクリスマスネタを続ける私。
今日はサンタクロースですよ。
真面目な話、クリスマスって色々な宗教・文化の影響を受けているので考察できるネタが多いのですよね。
そもそもキリスト教独自のものでは無く、ミトラ教の冬至のお祭りと、ゲルマン系のユールのお祭りを混ぜて「イエスの誕生を記念する日」として強引にキリスト教化してるのです。
当時のイスラエルの生活習慣からすると、おそらく本当のイエスの誕生日は秋ごろになるそうですし。
サンタクロースといえば今やフィンランドのイメージが強いですが、元ネタのミラのニコラオスはトルコの人。
貧乏で娘に身売りさせるしかないなという家にこっそりお金を投げ入れ、娘たちが結婚できるようにしてやったのがプレゼントをあげるサンタにつながったとされています。
……つまり、サンタが現金をプレゼントするのはありって事ですね(なんか違う)
元ネタ的にはトナカイもソリも関係ないわけで、トナカイのソリに乗るのが一般化する前は箒で空を飛ぶバージョンとかもあったそうです。魔女のお仲間?
オランダだとシンタクラースという名で、スペインから蒸気船でやってくるそうです。
スペインからと指定されているのが面白いですが、これは元ネタのミラのニコラオスの遺体がある教会が、当時はスペイン領だったからだとか。(現在はイタリア)
シンタクラースは赤い司教服で、陸では白馬に乗って移動するので割とサンタクロースとは違う印象。
面白いのは、「シンタクラースの書」という大きな赤い本を持っている事でしょうか。
子供たちがこの1年間良い子だったか悪い子だったかが記録されているそうで、これを元にしてプレゼントをあげるか従者から罰を与えるかを決める様子。
とすると、子どもの前でこの本を開く機会もあるのでしょう。これは色々と物語を作れそうなアイテムだと思います。
自分の記録内容を書き換えようとしたり、友達の隠していた悪事をうっかり見てしまって気まずくなったり……
クリスマスの割には黒い方向性ですね。
明るくするなら……イヤなやつのページをみたら、実は結構善行をしていて見直す話とかだと教訓的な童話に出来るかもですね。
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