第242話 VR健康診断ーストーリー
会社の健康診断を受けました。
前に書いたように体重増減が激しいので、毎年のように看護師さんに「大丈夫ですよね?」と心配されます。
増える方向だった去年と比べれば気は楽。彼女らが気にしているのは減ってる原因が病気かどうかなので、ダイエットですと答えればむしろ褒めてもらえます。
『第163話 ダイエットなんて簡単さ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655235177535/episodes/16817330663360794200
まぁ、身長体重や採血なんかは楽なものなのですけど、大変なのは胃の検査。
発泡剤とバリウムを飲んで、ゲップを我慢しながら動くベッドで振り回されるやつです。
調べてみると動くベッドもちゃんと身体を固定してくれるいいやつもあるそうなんですが、我が社に来る移動式のはそんなステキなものではなく。
頭を下方向に45度下げられて、ズリ落ちないように手すりをつかみ、技師の次の指示を聞き逃さないようにしつつ、なおかつゲップを我慢し続けなければならない、となると他の事を考える余裕はありません。今年の技師は割と角度がダイナミックでしたのでなおさら。
「これ、太り過ぎたり、年取って腕の力がなくなると無理だよね」と同僚と不安がっておしまい……その後のバリウム排出のための下剤がまた辛いんですけどね。
検査中は考えている余裕は無いのですけど、後になって思い返すと、あの動くベッドは子どもにはすごくウケそうなんですよね。小学生ぐらいの頃ならすごくワクワクしながら乗れた気がする。
実際に乗るのは35を過ぎたオジさんオバさんがほとんどという現実。
どうせなら、ちゃんと身体を固定した上で、ジェットコースターのVR動画を見せつつ回してもらえないかなぁと。
加速度はあんまり無いけど、身体がひっくり返っているのに近い感覚はあるし。身体が錐揉み回転するという現実のジェットコースターでは難しそうな動きもあるので、割とウケそうな気がします。
胃の検査だけでなく、他の検査にも全部動画をつけて、VR✖️健康診断な作品もいいかもしれません。一発ネタの短編としてならありかなと。
……それなり以上の年齢にしか共感が得られないというのが弱点ですが。
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