第114話 鏡の中の悪魔ー魔法

 娘のお気に入りのアイテムの一つが鏡です。

 我が家には妻の要望で買った全身鏡があります。割と初期のころから娘を抱っこして鏡の前に立つと、娘が鏡の中の自分に笑いかけていたのですね。

 つかまり立ちが出来るようになってからは鏡のフレームをつかんで立ち上がり、鏡の中の自分とキスをしてたりします。

 割とナルシスト? 実際可愛いから仕方ないね(親バカ)


 さて、鏡といえば白雪姫の継母。

「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」

 というやつですね。

 なんで鏡に聞くんだろうと思って調べると、グリム童話の初版だと鏡の中の男に呼び掛けていたそうで。

 何でも知ってる鏡の中の男。合わせ鏡の間を悪魔が通るという伝承もあるので、その正体は悪魔なのかもしれません。


 鏡の中に悪魔を閉じ込めてその知恵を借り続ける魔法、なんてのがあるのかもしれないですね。銀鏡反応で銀を貼るなら、なんか出来そうな気がしますし。……グリム童話の時代的には銀鏡反応はまだ未開発ですが、そこは「創作だから」で。

 多分、合わせ鏡にすると悪魔が逃げ出せるので、何とか合わせ鏡にさせたい悪魔と使用者の交渉が話の肝になりそうです。

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