第355話 環のある惑星ーガジェット
うちの娘はお月様が好き。
夜寝る前に遊んでいると時折「むぅ」と窓の外を指すことがあります。本人は「ムーン」のつもりなんですね。なんで英語で覚えたのやら。星も「たぁ(スター)」なんですよね。
月の起源として最有力はジャイアントインパクト説。つまり、原始地球に火星サイズの別の惑星が衝突。
砕けた破片は地球の周りを回っていたけど、数億年かけて融合して月になったとする説です。
これによると、衝突後のしばらくは地球にも環があったことになるのですね。
惑星に環というとついつい土星が思い浮かぶわけですが、木星、天王星、海王星にも環はありますし、小惑星でも環を持つものが見つかっているとか。
つまるところ、環をもつ惑星ってそんなに珍しくないようです。
だとすると、環のある惑星の表面に住む人たちの物語を書いても良いわけで。
もし地球に土星みたいな立派な環があったらどう見えるかと考えると……
まず、(北半球なら)南の方にずっと環が虹のような感じで見えるのかな。緯度が変わると環の見え方が変わるので、逆にいうと環の見え方で緯度が確認できる……航海術が発展しやすそうですね。
緯度の低い方に行くと環は段々高く、しかし細く見えるようになっていくはず。
真下、つまり赤道上からだとどうかなと調べてみると、土星の環は7000㎞ぐらいの高さで幅1㎞ぐらいとのこと。計算上は視力が2.0ぐらいあれば見える計算です。
太陽との関係で言うと……太陽が環の陰になる時が大変ですね。環が薄ければ透過光が綺麗かも? それでも日照量が減るので、辛い。
環が厚いと完全に影になってしまうので、夜の時間がとても長かったりするのでしょうか。
夜も、角度次第では環が光を散乱させて意外と明るいかも?
うーん、シミュレーターとか組んで計算すると面白そうかも。自分ではそこまでやれませんが。
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