第264話 借りという弱点ー創作論
先週・今週と妙に仕事が忙しいのですが、もうひと頑張りで残業していました。
M社様のご依頼なら仕方がない。
なぜかというと、妻の働いていた企業なのですよね。
元々M社タイの購買部でわが社の担当であった妻。他の東南アジア工場を立ち上げるメンバーにも選ばれるほど優秀だった彼女を、私と結婚して日本に行くので退社させてしまった形なのです。
そうした負い目があるので、他の仕事に影響出ない範囲で優先度を高めて対応中。
創作においてキャラクター、特に主役級には色々と弱点を持たせることが推奨されます。
それは、読者が共感しやすくするためと、ストーリーを進めるフックにするため。
逆に言えば、いわゆる弱点という感じとは少し外れますが「ある人に借りがあって、その頼みを断れない」ってのも立派な弱点の一つなんだな、と
つまり、仕事がストーリーでキャラが私なら、M社様への借りは私の弱点だということ、なんて分析をしながら作業をしていました。
カッコいい系の主人公に弱点を持たせたがらない人も時々いるのですが、こういう社会的な弱点であればそれほどカッコ悪さに繋がらないのではないかな、と思うのですが……
そもそもそういうタイプの人は「弱点」という語感自体が嫌いなことが多い感じも受けるのですよね。
お気に入りの強キャラに弱点があること自体許せない、という感じを匂わせる作者さんを何度か見たことがあります。
何度もアドバイスを受けて、しぶしぶ弱点を設定したものの、作中では全く使わなかったりとか。
何か良い言い換えの言葉があれば、心理的抵抗も弱められるかな? と考えついたので言い換え言葉を探してみたいと思います。
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