第298話 双塔都市ベギージー世界設定

 アラスカのウィッティア(Whittier)という街は、住民のほぼ全員がベギージタワー(Begich Towers)という建物に住んでいるそうで。

 建物の中には住居や売店だけでなく、学校や郵便局、公園、教会など公共施設も揃っている。というか、そうでないと住めませんよね。

 歴史的には、ウィッティアは元々は米軍が作った港町。軍人やトンネル建設作業者たちが住むためにでっかい建物を二つ作ったのが始まり。そのうち片方は住む人がいなくなって現在は廃墟となっているそうです。


 なお、ベギージタワーは1957年の完成らしく。

 ……70年近く前なんですけど、大丈夫なんですかね。

 素人考えですが、立て替えにはコストが見合わないのではないかと。住民は300人未満とのことですし。

 そんな不安も含めて、ファンタジー風の都市に仕立て直してみるのはどうかなと。


 古代文明が築いた二つの巨大な塔。形はほぼ同じで、いくつかの階層で連絡通路がある。

 片方は人間などの住民が住んで街になっている街の塔。

 もう片方もかつては人間が住んでいたとされるけれど、現在はモンスターが住みついたダンジョンの塔。

 ダンジョンの塔に冒険に行く冒険者らと、彼らの生活を支える人々が主な住民。

 最近は街の塔の老朽化が進んできて、あちこち壊れてきている状態。

 根本的な修理をしようにも、塔の素材の入手方法は古代文明崩壊時に失われている。

 この問題を何とかするため、ダンジョンの塔の一部を解体して素材を得る方法が試され始めていると。


 ダンジョン内で人間同士の縄張り争いが発生したり、一部のモンスターが自分の住処の一部を売りにきたり、変なところを解体して崩落が始まってしまったり、などと妙な展開が色々出てくるかなーと考え中です。

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