第78話 生きているアンデッドーキャラ

 エクアドルで早すぎる埋葬があったそうです。

 脳梗塞で亡くなったと診断された老女が、通夜の際に呼吸しているのが分かったとのこと。

 私が読んだ段階の記事ではまだ意識不明が続いているとのことですが、回復されると良いですね。


 早すぎる埋葬といえばエドガー・アラン・ポーが何度もテーマにしていて、子供の事に読んで結構怖かったことを覚えています。

 調べてみたところ彼が個人的に気にしていたという事ではなく、19世紀には実際に社会問題として認知されていて、埋葬後に意識が戻ったときに外に助けを呼べる棺桶、なんてのも作られていたそうで。

 当時はまだまだ医者の誤診も多く、年数百件ぐらい死亡診断されてから生きていた例があるとの話。

 ただし、実際には腐敗中に発生したガスとかで遺体が埋葬時から動いているのをみて、「埋葬された後も生きていたんじゃないか」と誤認した例も多いらしく、そこまで頻発していた訳では無いとの説もあります。


 どっちにしろ現代人からすると、医者の間違いで埋葬されたんじゃたまらないな、となりますが、これでもある意味マシな方。

 世界各地の埋葬方法を見ていくと、古い時代には結構『遺体の手足をしっかり縛って棺桶に押し込む』とかがあったりします。アンデッドとしてよみがえるのを防止するため、なんて説明だったりしますが……

 早すぎる埋葬から目覚めて墓から死に物狂いで這い出した人が、化け物扱いで再度殺されるなんて事があったんだろうなと想像するともう、ね。


 ファンタジーとしては逆に、うっかり埋葬されたところから這い出すと、本物のアンデッドとご対面、なんてのが起きそうですね。

 そのまま新しいお仲間だと思われるコメディチックなのが面白いかもしれません。

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