第402話 オタクの上手な使い方

 先週の進捗は3000字ぐらい。ちょっと進みが悪かったです。

 理由は二つ。一つはちょっと情報量の多いシーンを書いていたので、それの整理に時間が撮られちゃったんですね。


 もう一つは、私の両親が孫の顔を見に来たこと。奈良から埼玉までわざわざ来てくれてたのですからありがたい。

 娘も意外と素直に抱っこされてました。タイでは妻の父の抱っこでギャン泣きしたので、私の父に抱っこしてもらうのは難しいかなぁと思ってたのですけど。不思議不思議。ちなみに女性に抱っこされるのは全然平気です。


 2泊3日でしっかり孫と遊んで帰った両親ですが、父の方は新居の方も色々と興味深げに見ていました。もともと建築設計士ですからね。ここの作りがすごい、とかこのタイプの扉があるのは知ってたけど、実際についているのは初めて見た、とか。

 そうやって饒舌になる姿を見ていると、ああ、やっぱりこの人もオタクだなぁと感じるわけです。私のオタク認定はガバガバなので、『好きなものを情熱込めて語れる人』はオタクになります。


 こういうオタクの人に上手く話を振ると、欲しい情報がごっそり出てくるよ、というのは拙作『塩の魔女』でも語ったところ。

 実際ね、創作者としても便利だと思うのです。地の文で情報をがっつり固めて出すと読者がついてこれないし、それを読んでいる間物語の進行は止まってしまうわけです。しかしオタクキャラに語らせると語っている間も物語の一部であり、オタクキャラのキャラ立てを兼ねることができる。ついでに、聞いてる他のキャラがうんざりして切り上げさせることでキャラ同士の絡みなども書ける。


 そういうわけで、これからも積極的にオタクなサブキャラに情報を語らせていこうと思っています。

 一つやってみたいのはもう一段階ひねったもの。オタクにストレートに興味あるものの話を振ったりおだてたりするのではなく、適当にわかっている風なことを言って訂正させるパターンですね。

 昔、某巨大掲示板でドラえもんのコラ画像で見たのですよ。

 のび太君がドラえもんに「〇〇というゲームで◇◇というアイテムを手に入れたいけど、どのクエストをクリアするのが一番効率的なのかが分からないし、聞いても教えてもらえない」と相談。

 するとドラえもんは某巨大掲示板に「◇◇を手に入れるなら××のクエストが一番効率がいい。俺は1回で3個出たことがある」と書き込んで少し待つ。

 すると、1時間としないうちに「◇◇なら××よりも▽▽。1回での入手期待値が0.3個高い。もちろん装備によっても若干変動があって~~」と詳しい解説付きで正答が得られるというもの。

 単に聞かれただけだと、ちゃんと確認するのが面倒で返答しないんですが、明らかに間違ってることを言ってるのを見ると「それは違うだろ!」と猛反論を始めてしまうというオタクあるあるパターンですね。私自身がこの利用されてるオタクの側だったこともあって、これを見たときに納得するとともにちょっと悔しかったのでよく覚えているのです。いつか小説のネタとして利用し返してやる! と思っているわけです。

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