第112話 俺はオレで、あいつもオレでーストーリー
タイトル的には人格入れ替わりモノの名作からですが、発想の元として「転生って一人から一人なのかね?」という疑問があります。
そもそも転生って大別すると3タイプになるそうで。
一つ目は同族内再生、つまり先祖の生まれ変わり、とか部族の英雄の生まれ変わりとかのタイプで、割とプリミティブな社会で見られるそうです。
二つ目が仏教・ヒンドゥー教的な転生。生物なら何でも転生しうるタイプ。
ブッダも前世でいろんな動物をやっていた、というお話があって、イソップ童話の元になったりもしています。
三つ目のオカルト的というかスピリチュアル的な転生は、人間だけに転生するのを繰り返して魂のレベルアップを図るというタイプ。
一方、現実世界の人口は明らかに増加傾向。
1927年の人口が20億人だったらしいですが、2022年末には80億人を突破しているとのこと。
なんにでも転生する方だと、「同時に他の生物が絶滅してたりするからね、数は合うのさ」なんてもっともらしい理屈が使えます。
しかし、人間だけの転生だと、差分の60億人分の魂はどこから出てきたのさという問題が発生するわけです。
まあ、「元々もっとたくさん魂があって、今生きているのはその中のほんの一部」とか「他の星から転生してきてます」とかである程度対応できるんですけどね。
それ以外の答えとして、別に一人から一人に転生しなくても良いんじゃないかなというのをふと思ったわけです。一つの魂が同時に五人に転生して、魂経験点を五倍獲得じゃー的なイメージ。
あるいは英国パラソル奇譚シリーズのように、「一人が持っている魂は一つとは限らない」でも良いのかも。この場合、「昔の人は魂をたくさん持っている事が多く、不思議な力が使えた。最近は魂が一つしかない人が多く、そうした力が失われた」と出来そうですね。現代ファンタジーに良さそうです。
まあそんな現実世界の転生と、異世界への転生を組み合わせると、
異世界に転生、前世の知識を活用したテクで大活躍!
とやってたら、ある時同じテクを使う実力者と出会った。
よくよく話し合ってみると向こうも転生者で、転生までの経緯も同じ。
というか前世の名前も同じ。
あれ、同一人物じゃね?
的な展開がありなのかなと。
分裂した自分と出会ってしまった主人公が、協力するのか対立するのか……
色々なバリエーションが考えられそうです。
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