第308話 役小角と7人の鬼ーストーリー

 2月3日は節分ですね。

 早くから面付きの豆がスーパーで売られていたこともあって、妻が心待ちにしていました。

 まあ、妻にとってのメインは恵方巻っぽいですが。

 私としては、鬼の面を娘が怖がらないかなと心配していたのです。ただ、子供センターで可愛い面を手づくりしたので、そちらを使えば大丈夫でした。

 

 豆まきの期限を調べると、平安時代には米を撒いていたようです。いつから豆になったのかは不明だが、室町時代には既に豆だったと記録あり。

 何故豆をまくのか、という疑問に対して魔滅まめの語呂合わせが理由とよく言われます。

 しかし、元は米だったとなると、単純に穀物の生命力への信仰が本来の理由なのでしょう。

 欧州でも、クリスマスにナッツを魔よけとして撒いていたという話もありますし。


 鬼を払うところが多いですが、鬼を迎え入れるところもちらほら。鬼を祭っているから、というところもあれば、鬼も仏道に導いて見せるというやる気に満ちたお寺も。

 役小角が前鬼・後鬼という鬼夫婦を改心させて使っていたという話に由来するそうで。前鬼・後鬼には子供の鬼が5人いたので『役小角と7人の鬼』だったわけですね。白雪姫っぽい?

 なお、この子供の鬼の子孫だとする家系は今も続いているそうです。


 関係者が現存という意味ではあまり好き勝手するのも、という感じもありますが、和風ファンタジーのネタとしては一つ使えそうだなと思います。

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