第7話 感情的な判断に従う
なぜ勉強しないのか、という問いに対する答えは、したくないからだ、で良い(この場合、なぜ勉強しないのか、というのは反語であることが多いが、それを問いと捉えて、答えるとしたら、という話)。
人間は、まず、論理的な判断よりも先に、感情的な判断を行う。だから、ある状況が示されたら、それに対する感情的な判断が先に成される。それから、論理的に検証して、論理的な結論を出す、という過程を経るが、多くの場合、感情的な判断の結果出された結論と、論理的な判断の結果出された結論は、同じものではない。というわけで、どちらに従うか、決めなくてはならない。
勉強したくないのは、将来何の役にも立たないから、とか、自分には向いていないから、とか、色々とそれらしい理由を述べる人がいるが、そういうことは、言えば言うほど言い訳に聞こえるから、相手には悪い印象を与えることになって、却って説得力を欠く結果になる可能性が高い。やらないのは、やりたくないから、やらないでおこう、という感情的な判断をした結果なのだから、やりたくないから、というのが最も合理的な理由である。
しかし、生きたくないので、死にます、というのは唯一の例外。これは、死にたいので、死にます、の間違えである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます