第70話 受験勉強と遊びの両立

 こういうのは今になったから言えることだが、夏休みには受験勉強と遊びを両立できる。一日は二十四時間なので、これを三分割すると八時間のブロックが三つできることになるが、最初の八時間は睡眠と食事に割り当てるとして、次の八時間を受験勉強に、そして残りの八時間を遊びに割り当てることで、受験勉強と遊びのどちらをも遂行することができる(自分は、ここまでスマートな方法は採用しなかったが、これに近い時間の使い方をしていた)。


 八時間の勉強が多いか少ないか、という議論をしても仕方がないだろう。多いと感じる人もいれば、少ないと感じる人もいる。しかし、まったく少ないわけではないのは明らかである。一日八時間勉強すれば、それなりの学力は身につくはずだし、それなりの学力が身につけば、それなりの大学に入学できる。問題なのは、学力は身についているのに本番でそれを発揮できない場合と、そもそもの話として、まったく意味のない勉強を八時間続けてしまうといった場合である。


 一日八時間も遊べれば、一日八時間勉強することなど、然程苦ではないだろう。

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