第28話 働きすぎは低能

 日本人は働きすぎと言われることがあるが、たしかにその通りかもしれない。


 賃金を得るいわゆる「仕事」ではなくても、家事だったり、他人への奉仕だったりと、ちょっとやりすぎではないかな、と感じることがある(自分もそうである)。特に家事は毎日やらなくてはならないことだから、その通り、毎日やることになるが、それを如何に効率良くやるか、という点が最も重要である。けれど、反対に、毎日やることであるからこそ、個人的な拘りを抱き、そこまでしなくても良いだろう、というところまで突き詰めてしまうこともある。


 自分のための時間を作って、思いきり遊べないのは、はっきりいって能力の欠如だと思う。つまり、低能だということである。日本人はここを勘違いしているのではないか。家事をしたり、他人に奉仕したり、ということにあまりにも謙虚すぎる。それは謙虚「すぎる」のだから、つまりは過剰ということであり、どんなことでも過剰なのは良くない。


 自分の時間を削ってまで仕事をするのは、偉いのではなく、ただ能力が低いだけにすぎない、と私は考える(人のことは言えないが)。

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