第272話 早起きは三ぶんの得
早起きは三文の得と言われるが、この「文」は「もん」と読むのではなく、「ぶん」と読むのである。
要するに、早起きすると、執筆が捗るということである。捗るというのは微妙な表現だが、つまりは、余裕を持って書けるという意味である。どんなことでもそうだが、焦ってやると失敗する可能性が高くなる。落ち着いて書けば、自然とアイデアは浮かんでくるし、そういう過程を経て、指もすらすら動くようになる。
現代では、「文(もん)」という単位は存在しないので、このたとえは分かりにくいが、はっきりいって大した額ではないことを示している。けれど、何の得もないわけではない。早起きは三円の得と言い直しても良いかもしれない。三円では何も買えないが、早起きするための動機にはなりえる。朝日を見ても何にもならないが、朝日を見るために早起きしよう、と思うことができるのと同じである。
と言いながらも、今日もまた寝坊してしまった。最近は比較的定時に起きられるようになってきているので、もう暫く努力してみたいと思う(思っただけでは、現実は変わらないのだが。……うん? この間言っていたことと矛盾する……?)。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます