第288話 作品の位置づけを考える
シリーズものの作品では、今まで通りのことと、今までやったことのないことの両立をしなくてはならないから、作るのが大変だと思う。
ある作品がシリーズとなるのは、最初の作品が受けたからであり、シリーズとして続けていくからには、最初の作品が持っていた面白さを、持続させていかなくてはならない。けれど、だからといって、最初にやったのと同じことをやるだけでは新鮮味に欠けるので、まだ一度もやったことがないことも、同時にやらなくてはならなくなる。
シリーズ作品に対する批判でよく見られるのは、「こんなのは○○ではない」というものだが、もし制作側があえてそうしたものにしたのであれば、その批判は的外れということになる。つまりは、評価する側にも、ただ単に自分の好みだけで判断するのではなく、制作側の意図を汲み取る能力が必要になるということである。単純に、面白いかそうでないかで評価をするのならそれで良いが、その作品がシリーズ全体でどのような位置づけにあるのかということを考慮に入れて判断する能力も、良い評価者に求められる技術だと個人的には考える。
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