第344話 結論を出すのにデータが必要な場合

 結論を出すには、ある程度のデータが必要である。


 データが必要でない場合もある。それは、順番に考えれば分かる、つまり論理的な問題を相手にする場合である。この場合では、前提が正しければ、必ず正しい結論が導き出される。


 一方で、論理的ではない問題を相手にする、つまり現実に表れる傾向を調べる場合、必ずデータが求められる。たとえば、人は挨拶をしたらどれくらいの確率で応えてくれるかを調べるには、実際に自分で何人もの人に挨拶をしてみる必要がある。そのデータを集計することで、初めて結論を出すことができるようになる。


 というわけで、一回失敗したからといって、その方法が間違えていたと結論づけるのは尚早である。

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