第38話 箸の使い方を覚える必要はない

 食事をするときに、必ずしも箸を使わなくてはならないわけではない。


 考えてみれば分かることだが、箸よりもスプーンやフォークの方が遥かに便利である。たとえば、箸でスープは飲めないが、スプーンではスープは当然飲めるし、ほかの固形物も掬える。箸の場合はいちいち物体を挟まなくてはならず、落とすリスクが高いが、フォークの場合は物体に突き刺せば良いので、面倒ではなく、箸に比べると落とすリスクが低い。こんなふうに、箸に比べてスプーンやフォークの方が格段に利便性が高いのに、それでも箸を使おうとするのは不思議である。


 日本人だから箸で食事をする、という主張は間違えている。なぜなら、日本人でも英語を勉強するからである。日本人でも洋服は着るし、日本人でも洋食を食べる。どの料理の場合は箸を使って食べる、と決められているわけでもない。


 子どもに箸の使い方を教えるのは如何なものか、とも感じる。スプーンやフォークのような便利なものがあるにも関わらず、なぜわざわざ不便なものの使い方を教えるのだろうか。


 誰か理由を説明して下さい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る