第156話 良い天気とは
晴れている状態を「良い天気」と呼ぶのは、如何なものか、と思う(のは自分だけか)。
おそらく、これは、過去の社会では、晴れていないと生活に必要なことが何もできなかったためだと考えられる。洗濯物を干すのも、買い物に行くのも、遊ぶのも、基本的にすべて外に出て行っていたから、晴れていないとこれらのことをするのは難しくなる。
しかしながら、現代では、洗濯物を干すのは乾燥機でもできるし、買い物も宅配サービスを使えば良いし、家の中でも遊べるものが沢山あるから、晴れていなくても「良い天気」と捉えることは容易になった。ちなみに、自分は雨が降っているのが「良い天気」だと思う。雨音は聞いているだけで心地良いし、気温も下がって過ごしやすい。さらに、太陽の光に当たらないで済むから、体調を崩さないで良い(こういう症状が見られる人は、自分以外にもいると思う)。
ただし、晴れているのを「悪い天気」だとは思わない。雨が降っている方が嬉しいが、晴れていても、ふうん、今日は晴れなんだな、と思うだけである。というわけで、雨が降っていると「悪い天気」だと言う人が、何を基準に判断しているのかは分からない。
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