第146話 時間による解決
基本的に、どんなことでも、誰であっても、時間をかければ何でもできる。
たしかに、上の文句はちょっとずるいかもしれない。ニュアンスとしては、どんなに困難だと思われることでも、時間さえあれば解決する可能性が高い、という感じである。
東京大学が受験の際に出題する問題を、現役の東大生が解くのと、それより一ランク低い大学の現役生が解くのとでは、(理論上は)当然前者の方が早く解ける。しかしながら、時間をかければ後者にも解けるはずであり、つまり、それは結果は等しいということだから、そこに存在するのは時間の差でしかない。
同じ仕事をするのなら、当然短い時間でできる人間の方が有能である。しかしながら、時間をかければできるということを知っていれば、そのための時間を作れば良いだけの話になる。有能な人間は、事前に準備をしなくてもその仕事をできるかもしれないが、そうでないのであれば、とことん準備をして、その仕事に臨めば良い。それだけで、前者と後者は等しい結果を出せるようになる。
あるいは、同一つの仕事の質を若干低下させて、同じ時間に複数行うというのも手ではある。
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