第336話 場面の切り取り方

 某アニメの映画監督が、映像は構図で決まると言っていたが、それは小説にもいえることだと思う。


 アニメの場合、実在しない世界を描くわけだから、被写体をどこから映すかを考えなくてはならない。一方で、小説の場合も、そのシーンの中でどこを描写するかを考える必要がある。たとえば、主人公が走るシーンの場合、映像なら、正面や横など、動きをどこから見た光景なのかということを考えなくてはならず、小説なら、足の運び方や息遣いなど、動きのどこを描写するかを考えなくてはならない。


 小説を書く場合、頭の中に映像が浮かんでいて、それを描写する、という人は少なからずいると思われる。反対に、言葉を並べていって、そうすることで頭の中に映像が出来上がっていくという人はいるのだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る