第402話 ゲームの終わりはどこまで?

 自分でゴールを決めるのは、それなりに難しいことだと思う。以前に、始まりと終わりは自分で決めるべきだ、みたいなことを書いたが、それが良いと分かっていても、いつもその通りにできるとは限らない。


 ゲームにはやり込み要素というものがあって、突き詰めたい人はどこまでも極められるようになっているものがある。その要素が作り手から示される場合と、自分で決める場合があるが、どこまでやり込むかは自分次第だから、やはり最終的には自分でゴールを決めなくてはならない。


 ゲームはデータの世界だから、どれが意味のあるデータで(もしくは、意味を見出だせるデータで)、どれが意味のないデータかを見極めるのが難しい。たとえば、特定のアイテムをカウントがストップするまで集める、という目標を立てた場合、本当にその行為に意味があるのかと問われると、疑問である。この場合、テクニックを磨くとか、ストーリーを楽しむとか、ゲーム本来の目的とは異なる目標になるから、一般的には意味がない行為だといわざるをえない。だからこそやり込み要素なのだが、そこまでやり込んだときに、自分にとってプラスになることがあるかを考えてから、やり込むべきである。

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