第401話 今読むべき本とそうでない本
本には、今読むべき本と、そうでない本がある。
たとえば、小説は今読むべき本である。小説は始まりから終わりまで、線状にストーリーが展開するようになっているので、今読み始めて、近い内に読み終わるという読み方が正しい。また、小説に限らず、新書などの論説文も今読むべき本に含まれる。これらも、小説と同様に一定の流れのもとに展開されるからである。
一方で、辞書は今読むべき本ではない。辞書には、五十音順に並べられた索引という流れはあるが、小説や論説文のように内容に流れがあるわけではないので、今から読み始めて、近い内に読み終わるという読み方ができない。同様の理由で、法律や規約書、単語帳なども今読むべき本ではない。また、本ではないが、取扱説明書の類もそれに含まれる。すべて、今読み始めて、近い内に読み終わるという読み方が、相応しくない。
本という媒体は、文字が連ねられているので、ついつい頭から順番に読みたくなってしまうが、その必要がある本と、そうでない本がある。読み方を間違えると、本来使う必要のない時間を使うことになるので、要注意である。
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