第22話 通用する社会に変える

 よく、そんなのは社会に出たら通用しない、と言う人がいるが、それは、社会がそういう社会だからではないのか、と思う。


 つまり、これから社会に出て活躍する人間を、今の内から既存の社会の色に染めてしまおう、というわけである。これは、現在に生きている大人たちの、自分たちの住みやすい社会を死守しよう、という魂胆の表れだろう。多少表現が大袈裟になったが、やろうとしているのはそういうことである。


 こちらは、これから社会に出て、より良い社会に変えていこう、と考えているのに(そこまで大それたことは考えていないが)、未然にそれを阻止するようなことをされては困る。というわけで、そんなのは社会に出たら通用しない、と言われても、特に気にする必要はないと私は考える。で、こういうことを言うと、またまた、そんなのは社会に出たら通用しない、と言われるわけである。まったくもってどうしようもないと思う。


 はっきりいって、今の社会はあまり良いものではない(原始時代よりは良いかもしれないが)。

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