第299話 調子の良いときに備えをする
良いことが起きたあとは、悪いことに備えるのが良いと思う。
良いことが起きるのと、悪いことが起きるのには、それほど深い関係はないはずだが、良いことばかりがそう長く続かないというのは、一定の実感を伴って確認される、一つの事実だと思われる。なので、良いことが起きたからといって、ああ、これから悪いことが起きるのか、と絶望するのは筋違いだが、いつ悪いことが起きても良いように、対策をしておくのが良い。
良いことが長くは続かなければ、もちろん、悪いことも長くは続かない。この世の摂理なのかどうかは分からないが、特異な事象が継続的に起こり続けるということは、あまりないようである。要するに、一定の振れ幅はあっても、平均すればだいたい一直線になるということで、そういう意味ではバランスが保たれているといえる。
この世界に存在するものは、人に限らず、ありとあらゆるものが相互に関係し合っているので、こういうことが起こると考えられる。それ単体で完結しているものは、存在しないということである。
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