第52話 マイナス方向は困難
マイナス方向の事柄を意識的に行うことはできないらしい。
たとえば、意識的に時間を無駄使いすることはできない。「今日は思いきり時間を無駄使いしよう」と考えて行動しても、それは本当の意味で時間を無駄使いしたことにはならない。なぜなら、結果的に本人にとって「無駄」にはなっていないからである。無駄というのは、あとになってそのように感じる概念であって、これから行う行動の性質に適用できるものではない。
人間を含め、ありとあらゆる生き物は、自分にとって本当の意味で不利益になることはしない。というよりも、そんなことはできない。自分を殺して他人に奉仕した気になっても、その行為を通して自分は何らかの悦楽を得ているわけで、本当の意味で自分を殺しているわけではない。本当の意味で不利益を被る唯一の方法とは、自分を殺して行動した結果、自分が死んでしまう、というものである。この場合、不利益を被ることで得られる利益が還元される対象がなくなってしまうので、本当の意味で自分を殺したことになる。
とりあえず、マイナスの方向ばかり向かないで、プラスの方向を向こう(上記の内容と一切関係のないまとめだが)。
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