第320話 反転世界

 我々は生きているわけだが、「生きている」という捉え方を反転させると、世界が少し違って見えてくるかもしれない。


 世界には、大きく分けて二つのものが存在する。一つは「生きている」ものであり、もう一つは「生きていない」ものである。しかしながら、この表現の肯定・否定の関係を変えてみると、自分たちが当たり前だと思っているものが、実は当たり前ではないと思えるようになる(と個人的には思う)。


 現実にその表現は存在しないので、今適当に作るが、たとえば、「生きていない」ものを「○△□いる」と表現し、「生きている」ものを「○△□いない」と表現すると、我々からしてみれば、「○△□いる」ものの方が、(あくまで表現上での)優位にあるように聞こえる。現実世界では、「生きている」ものが「生きていない」ものに干渉できるのだが、いうなれば、それが「○△□いる」ものが「○△□いない」ものに干渉されているように思えるのである。


 というのは、たった今思いついたことなので、出鱈目かもしれない(出鱈目である)。

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