第319話 勉強するならノートでしょう

 勉強するときには、紙製のノートを使うのが良いと思う。タブレットなど、紙と同様にペンを使って自由に書き込めるものもあるので、そういうのでも良いと思われる。ただ、ディスプレイに表示された仮想的な紙に、キーボードを使って書き込むというのは、あまりよろしくない気がする。


 勉強するときに一番大事なことは、手を動かすことだと個人的には思う。人間の記憶には意味記憶と運動(性?)記憶の二つがあり、手を動かすと、後者の習得が期待できるらしい。たとえば、英単語を覚える際には、それをただ見て形と意味を頭に焼きつけようとするのではなく、実際に単語をノートに書く方が良いということである。これは、手を動かす、つまり運動すると、その際のプロセスが感覚的に記憶されて、それを長期的に維持しやすくなるかららしい。一度自転車に乗れるようになると、何年ブランクがあっても乗れるのと同じである。


 何かを覚える場合だけでなくても、ちょっとした気づきなどをノートに書くと、時間をかけて、段階を踏みながら学習することができるようになる。なお、この際には、それは記憶するために書くのではないので、変に覚えようとする必要はない。

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