第379話 始まりと終わりは自分で決める
物事の始まりや終わりは、自分で決めるのがベストである。「初回〇〇」や「最後の○○」などといった謳い文句があるが、それは外部によって決められたスタート、あるいはゴールだから、自分にとってもそのタイミングが相応しいとは限らない。人間の習性としては、そういうふうに言われると「今やらなくては」と思ってしまうが、本当に今やらなくてはならないことは、案外少ないということを念頭に置いておく必要がある、と思う。
何かを始める、もしくは終えるタイミングを決めるのは、横向きに流れていく時間という線の中に、点を打つ行為だといえる。これは意識的な動作であることが多い。たとえば、毎朝目が覚めて、布団から起き上がったら一日がスタートするわけだが、その際に今日が始まったと意識することはあまりない。けれど、新しく何かを勉強し始めるときには、今日から始めるという意識がはたらく。これは、何を「始まり」として捉えるかを決める能力が、我々に備わっているからではないだろうか。
だからこそ、始まりと終わりは自分で決めた方が良い、と個人的には考える。外部から決められることは、能力の放棄に等しいからである(なんとも唐突な結論)。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます