第348話 中の人を知りたい? 知りたくない?
架空の世界のキャラクターに対して、中の人を知りたいと言う人と、知りたくないと言う人がいる。自分はどちらかというと前者だが、別に知らなくても良い。
YouTubeで活動する架空のキャラクターに、Vtuberというものがあるが、あれは見た目こそアニメチックだが、その裏には当然声を当てている人間が存在する。そして、これもまた当然の話だが、キャラクターに与えられた設定と、現実世界の人間の性質では、異なる場合がほとんどである。だからこそ、中の人を知りたいか、知りたくないかで分かれる。
中の人を知りたいと言う人は、その人が本当はどういう人なのかを知ったうえで、演じられる役を見たいと考えているのだと思われる。安っぽくいえば、役と中身の両方を好きになろうとしている、という感じだろうか。キャラクターというものは、(声なら声のように)都合の良い側面だけで構成されているので、謎の部分が多いが、だからこそ中を覗いてみたくなるのかもしれない。
一方で、中の人を知りたくないと言う人は、キャラクターはキャラクターで完結していてほしい、と望んでいるのだと思われる。せっかく作られた姿なのだから、そこにリアリティが入り込む必要はないと感じているのだろう。
どちらが良いとか、悪いとか、そういう話ではない。おそらく、直感的な判断に起因する面が大きい。
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