第426話 レポートの方が好き

 レポートを書き始めて、少し進んだのだが、やはり、先に言いたいことがあれば、書くのはそれほど苦ではない。書き直す箇所がないわけではないが、言うことは決まっているから、順番を調整するだけで良いし、言うべきことを連ねていれば、自然と求められているページ数になる。


 一番困るのは、言いたいことが何もないときで、この場合は、ページは白紙のままである。当たり前の話だが、自分が精通していない分野となれば、そうなるのも仕方がないかもしれない。そういうときは、色々な資料を当たって、何について述べるか考えるところから始めなくてはならないから、非常に時間がかかる。ただ、勉強とはそういうものだし、時間に追われているわけでもないのなら、まあ、良いでしょう、という感じである。


 レポートを書く際には、参考資料を参照しながら書くわけで、それは、参考資料の内容が完全に頭に入っているわけではない、ということを示す。それに対して、試験では資料の内容が頭に入っていることが求められる。自分は、資料に書かれている内容を頭に入れるのが、嫌いである。

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