第425話 試験をやるみたい

 どうやら、大学生になっても試験はあるらしい。すべての科目ではなく、平常点だったり、レポートだったりと、テスト形式ではないものもいくつかあるが、当日に学校に行って試験をする科目もあるということだから、へえ、ほお、なるほど、と思った。


 個人的には試験が嫌いなので、試験をする意味は何だろうか、と考えてしまう。今まで学習してきたことがきちんと身についているか、確認するためだと思われるが、人間は波のある生き物なので、試験の当日に、学習したことをすべて思い出せるとは限らない。たしかに、「身についている」のであれば、いつどんなときでも出力することができてもおかしくないが、別に試験でなくても良いのではないか、と思ってしまう。


 はっきり言って、試験には余裕がない。本当にぎりぎりの状態で受けるしかない。それに対して、レポートであれば、時間をかけてゆっくりと考え、吟味して完成させることができるので、非常に余裕がある。個人的にはこちらの方が好ましい。

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