第268話 近くで見ると喜劇、離れて見ると悲劇
人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇である、みたいな名言があるが、その反対の場合もあると思う。
たとえば、人は恋愛をするが、これをしている本人たちは一生懸命なのだろうが、離れて見ると、とても見ていられないものである。ことあるごとにいちゃいちゃし、わけの分からない言葉を呟き、さらにはほかのことに手がつけられなくなったりと、一種の問題と呼んでも良いようなことが起こる(恋愛がいけないとか、嫌いだとか言っているのではない)。要するに、本人たちにとっては喜劇だが、客観的に見ると悲劇ととれるということである。
もちろん、上記の名言の通りの場合の方が多いとは思う。受験も仕事も、思いがけない事故や災害も、すべて悲劇に違いないが、あとから考えてみると、なんとなく自分にとっては必要だったように思えてくるし、それがあったから今の自分があるのだと思うことができる。
ただし、生き物の一生は、どこから見ようと、一生には違いない。
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