第267話 行動が最重要とは限らない

 状況がよく分からないのに、何でもかんでもすぐに行動を起こすと、よろしくない結果になるリスクが高くなるらしい。


 自分にもその性質があると思う。たとえば、初めて受ける授業にも関わらず、でしゃばってチャットでコメントを書きまくったり(まくってはいないが)、ゲームで、初めて対峙する相手にも関わらず、こちらから叩きまくってしまったり……。


 要するに、まずは落ち着いて状況を見極めようという話だが、どういうわけか、現代では行動すること、または考えを行動に移すことが最重要とされているので、どうしてもその最初の段階を怠ってしまう。しかしながら、考えてみれば当たり前の話で、行動するというのはほかの人やものとの関係に自ら影響を与えるということだから、できる限り慎重になった方が良いに決まっている。


 反対に、何かをしたら良いと分かっているのに、それでも何もしない、つまり行動しないというのも、それはそれで良くないようである。こちらも当たり前の話だが、状況がよく分かっているのなら、できる限り早く行動した方が良い。


 何をしたら良いのかな、という感覚が内にあるときは、何もしなくて良いということである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る