第475話 毎日見るのは距離が近すぎる

 ニュースの類は毎日見るものではないと思います。当然、テレビを点ければ毎日ニュースが流れていて、新聞も毎日配達されるわけですが、それは、見たいと思った人がいつでも見られるようになっているだけで、毎日見なさいということではないと思うのです。


 毎日見たところで、言っていることは昨日とほとんど同じです。ニュースがなくなることはありませんが、それは、世界では必ず何かしらの出来事が起こるからです。逆にいえば、世界で起こる数々の出来事を、逐一確認していたらきりがないということになります。


 世間の動きを知るためには、もっと大まかな視点から対象を眺める必要があるのではないでしょうか。毎日見るのではなく、一週間、もしくは一ヶ月置きに見れば、そこにどういう流れがあったのかが掴めるようになるかもしれません。物事を理解するためには、適切な距離から対象を眺める必要があるというのは、一般論として正しいでしょう。毎日見るというのは、距離があまりにも近すぎる。もう少し離れて見ても良いのではないか、と自分は考えます。

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