第461話 ユニーク
夕方に蜩が鳴いていると憂鬱な気持ちになるが、朝に鳴いているのを聞くと、なんだか幻想的で良いな、という感じがしないでもない。
たぶん、自分は場違いな存在に惹かれるのだろう。要するに、ユニークなものが好きということである。蜩は気温に合わせて鳴いているのだろうから、朝に鳴くこと自体は不思議でも何でもないのかもしれないが、夕方に鳴くというイメージが先にあって、それを壊してくるから好感が持てる。
人間にも同じことがいえて、自分は、社会的な規範に則っている真面目な人間には好感が持てない。むしろ、その規範から外れて、自分のやりたいようにやっている人の方に惹かれる。見方を変えれば、自分も相反する性質を持っているということになるが、その通りで、普通なら当たり前にできることができなかったり、逆に意図的にしなかったりすることが多い。
ユニークとは、簡単にいえば、差がある、ということである。特に一般的なものとの差である。その差が大きければ大きいほどユニークの度合いも大きくなるから、個性を出したいのであれば、一般的な指標から遠ざかるのがベストである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます