第460話 程良い頭
文章は、ある程度ぼんやりした頭でないと、書けないような気がする。朝起きて、それで、さて、小説を書くぞと気合いを入れて書いても、なかなか思うように言葉が繋げない。なんというのか、固い身体で運動をしているような感じである。ある程度解してからでないと、器用に動かすことができない。
自分の場合、頭を解す手段として、簡易な勉強を採用している。起きてすぐに文章を書くことはせずに、勉強をして頭が良い具合に解れてから書き始める。簡易な勉強として一番手軽なのは、外国語の単語練習である。単純な入力と出力の繰り返しで、難しいことを考えなくても、適度に頭を動かすことができる。
勉強をしているときも、誰かと話しているときも、小説を書いているときも、頭は大して回っていない、と最近思うようになった。では、どういうときに一番頭が回っているかというと、理解できないものを理解しようとしているときである。身近な例でいえば、教科書を読んでいるときがそれに当たる。他者とのお喋りも、内容が伴っていないことが多い。しかし、それでも疲れるのは、なぜだろうか。
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