第6話 奉仕は見返りのためではない
頼んでもいないのに、やってあげたのに……、と言って、不平を言う人間がいるが、そんなつもりなら、何もしなければ良いではないか、と思う。
もちろん、誰しも人間なのだから、他人に奉仕したら、それなりの見返りが欲しい、と思うのは分かる。けれど、個人的には、思うだけで、それを口にしたり、それが原因で八つ当たりをしたり、といったことは、しないで頂きたい、と感じる。そもそも、頼まれていないのに、あなたは、どうして、私にそんなことをしようと思ったのか、と甚だ疑問に思う。最初から、見返りを求めてそんなことをしたのなら、もう、人間として、アウトだろう。
キリスト教の教えに、隣人愛、というものがあるが、それは、キリスト教でなくても、実践する価値がある(と言いながら、私は、それがどんなものか、詳しくは知らない)。自分がやってもらいたいことは、なんでも、他人にもしなさい、という内容だったはずだが、まさにその通りで、やってもらいたいのなら、こちら側からやるしかない。そして、見返りを求めてはいけない。見返りを求めないことで、帰ってくる見返り、というものがあることを、理解するべきである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます