第126話 分からなければ一緒に考える
自分が分からないことを訊かれたときには、素直に分からないと言うか、分かっている振りをするかどちらかしかないが、分からないと言ったあとで、訊いてきた本人と一緒に考えると、自分も分からないことを理解できる可能性が高くなり、得をする結果に繋がりやすくなる。
分からないことを一人で考えていても、なかなか新しい発想には至らないが、二人で考えると、完全に理解することはできなくても、多少なりとも前進できることが多いように思う。自分と他者では、同じ問題でも見ている角度が違うため、それぞれの視点が絡み合って、自分一人とは異なる考え方ができるようになるためだと思われる。いくら頑張っても、自分は自分から逸することはできないので、そういうときは素直に他者を頼った方が良い、ということかもしれない。
分からないことが何もない人間というのはいない。もし何でも分かると主張する人間がいたら、それは分かっているつもりになっているだけである。分からないことや、初めてのことなのに、ついつい分かっている振りをしてしまうのは、人間の悪い癖である。
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