第213話 物事は捉え方次第

 本来は大した問題ではなくても、ケチをつけようと思えばいくらでもつけられる。SF映画を観て「こんなの現実には起こらない」と言うこともできるし、ゲームをやって「ボタン入力にコンマ何秒ラグがある」と言うこともできる。要するに、まったくケチのつけようがないものはこの世に存在しない。


 これは反対にいえば、褒めようと思えばいくらでも褒められるということでもある(こんなふうに物事をプラスに捉えようとするのは、自分には珍しいことである)。ありきたりなストーリー展開の映画でも、「自分には映画を作ることなんてできないから、こんなものが作れるなんて凄いな」と思うことはできるし、当たり判定が明らかにおかしいゲームでも、「視覚では捉えられない情報から、当たるか当たらないかを見極めなくてはならないなんて、凄い難易度の上げ方だな」と思うこともできる。


 最終的には、物事は捉え方次第で変化するという話になるのだが、本当にその通りなので、これ以上いうことはない。昨日まで面白かったものが、今日はまったく面白く感じられなくなるかもしれないし、その逆もまた然りということである。

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