第252話 世の中はすべて大人が作っている
子ども向けの作品を作っているのは、大人である。だから、あえて子ども向けの作品を鑑賞することで、それを作っている大人たちの考え方を知ることができるし、その裏に隠された、所謂大人のメッセージを探ることも、そうした作品を鑑賞する一つの面白さだと思う。
世の中はすべておじさんが作っている、みたいな格言(?)があるが、それは強ち間違えてはいないかもしれない。ただし、この発言は男女差別だと捉えられるかもしれないので(もともとそういう趣旨ではないはずだが)、世の中はすべて大人が作っていると言い換えた方が良い。その中には、当然、子ども向けの作品も含まれていて、テレビアニメとか、絵本とか、あるいは洋服とか、自分たちのために作ったわけではないものが沢山ある。大人の立場から子ども向けのものを作るのは、おそらく難しいのではないだろうか。たとえば、小説を書く際には、漢字もふんだんに使って、ある程度の知識や経験を積んだ人々に向けて書くわけだが、子ども向けの絵本を書くとなるとそうはいかない。
今の大人もかつては子どもだったのだから、子どもの心も少しは残っているはずである。そういうものを大切にしていきたいと、個人的には思う(特に理由はないが)。
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