第251話 体調を悪くする人は必ずいる

 体調が悪くなったからといって、必ずしもその人の生活習慣や健康管理に問題があるとは限らない。もし必ずその人に原因があるのなら、その反対の場合、つまり現在健康な人にもそれ相応の原因があるのではないか。


 人が体調を悪くしたとき、なぜそのようになったのかと考えても、原因がはっきりしないことが多い。何か思い当たる節があったとしても、それがそのまま体調を悪くした原因だとは限らないし、ほかの何かが大きく関わっているかもしれない。要するに、体調が悪くなってから原因を探る行為は事後的であり、原因を推測することはできても、その結果分かったことが次の機会に活かせるとは限らないということである。


 組織に所属する人間が多くなればなるほど、体調を悪くする人は一定数出てくる。だからといって、その人を責めるのは如何なものだろうか。今回はその人だったが、もしかすると自分だったかもしれないわけだから、自分ではなくて良かったと思う程度に収めておくのが良いというのが、自分の意見である。


 健康管理を怠って良いという話ではないので、そこは要注意である。

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