第361話 手間を怠るべからず
ホットコーヒーに冷たい牛乳を注いだら、もうそれはホットコーヒーではない。
やってみれば分かることだが、淹れたてのコーヒーに冷たい牛乳を注ぐと、明らかに液体の温度が下がる。そのままだと啜れないほど熱かったものが、冷たい牛乳をカップの三分の一ほど注いだだけで、普通に飲めるほどまで冷めてしまう。
家庭では牛乳を冷蔵庫に入れて保管しているので、ついついそのまま入れてしまいがちだが、本当は、牛乳は単体で温めてから、コーヒーに注がなくてはならない。その一手間をするかしないかで、出来上がる結果には大きな差が出る。これは料理全般にいえることだから、経験のある人には分かることだろう(と書いたが、自分はまったくといって良いほど料理をしないので、あくまで推測である)。
一手間をかけるのが面倒だという人は、市販のコーヒー用のミルクを入れるというのも、一つの手だと思う。こちらは常温でも保存ができるので、冷たい牛乳を入れるよりは温度の低下が防げる。
そもそも、冷めても全然問題ない、という人もいるだろう。どちらかというと自分もそういうタイプだが、ホットコーヒーに関しては、やはり熱いままで飲みたいという欲求があるので、牛乳を注いでからカップごと電子レンジで再度温めている(これを怠惰と呼ぶ)。
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