第383話 考えても仕方がないが、面白いこと
前回の続きだが、考えても仕方がないことを考えるのは、それはそれで面白いとも感じる。仕方がないというのは、分からない、つまり実益がないということだが、形のある利益がなくても、面白いと感じられるのであれば、それも一つの利益には違いない。
「死んだらどうなるのか」という問いについて考えても仕方がないが、分からないという結論を一度出したあとで、それでも考えようとすることは可能である。ここで重要なのは、この「分からないという結論を一度出す」というところである。この前提がないと、自分が今考えていることが、現実的なことなのか、それとも空想の話なのか分からなくなってしまう。なので、まずは分からないという結論を出してから、でも、分からなくても考える、という立場をとることが大切である。
死んだら死後の世界に行くとか、この次元を超えた別次元に移動するとか、色々と想像をはたらかせることはできるわけで、死んだらどうなるのか分からない以上、こうした空想を述べるのは自由である。死んだら死後の世界に行くという主張に対しては、賛成することも反対することもできない。ただ、「では、死後の世界はどうなっているのだろう」と考えることは(少なくとも自分は)面白い。
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