第131話 プラスかマイナスどちらから見るか
誕生日というものは、一般的に喜ばしい日とされているが、本当にそうだろうか。
自分の人生が始まった日と考えれば、たしかに喜ばしいといえる。その日がなければ今の自分はなかったわけだから、始まりというだけで、素晴らしい日のように思えるだろう。これはプラスの視点から捉えた場合の話である。
一方で、少し視点を変えれば、誕生日は喜ばしい日ではなく、むしろ残念な日と捉えることもできる。というのも、人間に限らずすべての動物は歳をとり、歳をとれば死ぬわけだから、誕生日を迎えれば迎えるほど、寿命が縮まっていくと考えられる。そう考えれば、誕生日は喜ばしい日ではなくなる。前者がプラスの視点であれば、こちらはマイナスの視点から捉えた場合の話だといえる。
こんなふうに、物事は、プラスとマイナスの両方の側面から捉えることができる。言い換えれば、物事にはもともとプラスやマイナスの性質が備わっているわけではなく、それを捉える主体が、プラスかマイナスのどちらであるかを決める。さらにいえば、プラスの人生を送れるか、マイナスの人生を送れるかは、自分次第ということである。
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