第61話 心が揺さぶられる

 格好良いも、可愛いも、感動するも、すべて同じ感情だ、と私は思う。それらを抽象化してしまえば、すべて「心が揺さぶられる」と表現できる。格好良いものや可愛いもの、それに感動するものを見ると、たしかに心が揺さぶられる感覚がある。この感覚は、自分が今までに知らなかったもの、つまり新しいものを目にし、それが自分にとって重要だと判断したときの感覚、と言い換えることができる。したがって、心が揺さぶられる経験をしたければ、新しいことやものが必要になる。


 心が揺さぶられる経験をすると、間違いなくその後の自分に変化が起きる。たとえば、ある素晴らしい映画を観たら、そこに登場する人物や、その映画を作った人間の考え方が自分の中に取り込まれて、新しい思考回路が生まれる。このような変化が欲しいのなら、まずは心が揺さぶられる経験、つまり感情が激しく動かされる経験をしなくてはならない。そうでないと、新しい思考回路が生まれるまでには至らない。


 自分がどういうものに触れると心が揺さぶられるのか、把握しておくと良い。

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