第377話 洗い物は油ものから
洗い物をするときは、先に油ものを洗うのが良い。
物理的にその方が良いという話ではなく、精神的な話である。物理的に考えれば、先に油ものを洗ってしまうとシンクに油が流れてしまって、そうでないものにまで油が付着する可能性が高くなるから、逆の方が良いと思われる。ただ、油ものではないものは、予め桶(?)に入れておけば、油が付着するのを防ぐことができる。
それで、精神的な理由で油ものを先に洗うという話だが、これは、要するに面倒なことは先に済ませた方が良いということである。油ものと、そうでないものを比べれば、やはり油ものの方が洗うのが困難である。だから、先に洗ってしまって、それからほかのものを洗うのが良い。こうすることで、あとになって油が落ちなくていらいらしたり、作業の残り時間が分からなく沸点が超えてしまうのを阻止することができる(まあ、洗い物をするくらいでそんなふうにはならないと思うが……)。
面倒なことは先にやった方が良いというのは、洗い物だけではなく、どんな物事にもいえることである。宿題をやってから遊びに行く方が良いし、着替えを済ませてから食事をする方が良い。ただし、面倒なことを後回しにしたいと思うのが人間というものだから、どうしても後回しにしたいときは、己の思うままに行動するのが良い。
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