第244話 アニメは凄い

 友人に、アニメの所謂神作画と呼ばれるものを見せて、これって凄いよねと言ったら、アニメは動くだけで凄いとの応えが返ってきて、その通りだと思った覚えがある。


 自分は絵なんてまったく描けないので、そもそも絵を描けるだけで凄いと思うし、それを何枚も描いて動きを出すとなると、もう尊敬の念を抱くに至る。いつも、娯楽としてなんとなくアニメを観ているが、その三十分を作るためにかけた時間は、その何倍にもなるのだろうし、そうやって一枚ずつ積み重ねて作品を作っていくというのは、芸術として素晴らしい手法だと思う。


 実写の場合は、この世界に予め存在する素材を使って映像を作っていくが、アニメの場合はそうはいかない。モデルにするものはあるだろうが、ものの大小関係や位置関係を一から構築し、世界そのものを作らなくてはならない(だからといって、実写はアニメに劣るといっているのではない)。ものだけでなく、実在しないキャラクターにも動きを持たせ、それらしく見せるのだから、本当に素晴らしいとしか言いようがない。


 というわけで、私はアニメが好きである(納得のいかない纏め方)。

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