第472話 音読のすゝめ

 小説は音読するのも良いのではないか、とふと思った。自分は最近は小説は読まないが、教科書を読む際に音読を採用している。最初の一回は黙読してできる限り内容を理解し、二回目以降からは声に出して読み上げる。こうすることで、最初に読んだときには理解できなかった部分が、案外すんなりと頭に入ってくるということがしばしばある。また、複雑な構文でも、文の要素がどこにかかっているのか分かりやすい。


 自分が書いた小説の手直しをする際も、音読をしている。この場合、自分で書いたもので内容をすでに知っているので、最初から音読をする。他者が書いた文章をいきなり音読すると、内容がいまいち入ってこないので、自分はその方法は採用していないが、人によって色々なやり方があると思われる。


 最近では、英単語を目で見るだけで覚えられると思っている学生が増えている気がする。本当にそういう能力を持った人たちが増えているのかもしれないが、やはり、ペンで文字を書きながら、読み方を口に出して練習するのが、(自分にとっては)最適解に思える。

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